2026.10.14
イベント
2026年9月11日、東京校のメイクルーム。ELCジャパン合同会社との「企業連携ゼミ」3回目となる特別授業が実施されました。アイブロウとアイメイクをテーマに、「M・A・C」ナショナル アーティスト・山田昌美さんが技術指導を行います。山田さんによるデモンストレーションの後、後半はメンバー同士がペアになり、25分ずつ相互にメイクアップを実践します。
バンタン渋谷美容学院 大学部3年次・上地めいみさんと猿田真穂さんの視点で追いました。

1. 眉はいちばん難しいパーツ
山田さんは、「眉毛はいちばん難しいパーツですよね。人によって生え方も、毛の濃さも違うので」と切り出し、ペンシル、パウダー、眉マスカラの順で使うベーシックな描き方から始めました。正面を見て、小鼻と目頭を結んだ線の先が眉頭、小鼻と黒目の外側を結んだ線が眉山、小鼻と目尻を結んだ線が眉尻です。「難しいときは、ちょんと印をつけておいても大丈夫です」

描く前に、スクリューブラシで眉頭は下から上へ、眉山からは耳の方向へとかします。フェイスパウダー「スタジオ フィックス プロ セット+ブラー ウェイトレス ルース パウダー」で眉まわりの油分をおさえておくと、色がきれいにのり、落ちにくくなります。
最初はペンシルです。1mmの極細芯「プロ ブロウ ディファイナー 1MM-チップ ペンシル」を1〜2mmだけ出し、印をつけた眉山から眉尻へ、毛の流れと同じ向きに描きます。「眉山から描くと、眉頭と眉尻がふんわり肌になじんで自然に見えます。枠をとって塗りつぶすのではなく、毛を1本1本足すように。1回でぎゅっと描かず、サササッと軽いタッチで3回ぐらいで」と解説。眉山から眉尻を描いたら、あとは毛が足りないところだけ。毛がしっかりあるのに全体に描くと「描きました」という眉になるので、隙間はあえて残します。描いたあとはもう一度スクリューブラシでとかし、気になる部分だけ描き足します。

2. 正面だけでなく、必ず横からも確認する
「正面からだけでなく、必ず横からもチェックします。横から見ると、地の眉毛と描いたところが分かれてしまっていることがあるんです」

次はパウダー。この日のモデルは「なしでもいいくらい」でしたが、使う場合は、アイシャドウのパウダーを眉にも応用できるそうです。ブラシに2、3回取ってなじませ、ペンシルと同じく真ん中からのせます。毛がしっかり生えている人には、鉛筆タイプの少し大きめのブラシで毛と毛の間を埋めるようにふんわりと。眉尻に毛が少ない人は、大きいブラシだと描いた眉尻が消えてしまうので、細い斜めのブラシで「スタンプを置くように」。ブラシはモデルに合わせて選びます。
仕上げは、クリアな眉マスカラ「プロ ロックド ブロウ ジェル」を。ホールド力に優れ、薄くまばらな眉も、ボリューム感のある整った印象に。最初にとかしたときと同じく、下から上へとかします。軽やかな眉がトレンドなので、とかすだけでも十分なのだそう。

3. 濃くつけると薄く戻すのは難しい
アイメイクは、ビューラーからです。後回しにすると、仕上げたアイメイクが崩れてしまうためです。次に、クリームタイプの下地「プレップ プライム 24 アワー エクステンド アイ ベース」をオン。「置いておくとカチカチになるので、最初に両目につけてください」。つけすぎるとムラになるため薄く伸ばし、アイホールで止めずに眉の下まで。「アイホールで終わると、目が小さく見えてしまいます」

アイシャドウは「コネクト イン カラー アイシャドウ パレット × 6」のブロンズ インフルエンスから、まずツヤのある色を。ブラシの色は毛先にいちばん多くつくので、最初は毛先をまつ毛側に向け、こすらずトントンとまぶた全体に置きます。こうするとキワがいちばん濃くなります。色が移ったら毛先を眉側に返し、キワからアイホールまで、「車のワイパーみたいに優しく」広げます。

「1回濃くつけると、薄く戻すのはすごく難しい。まずは薄めにつけてみてください」
少し濃い色はキワと目尻の三角ゾーンに入れます。アイライナーは、まぶたを指で引き上げて、まつ毛の根元を少しずつ埋めます。モデルに目線をまっすぐにしてもらい、目尻から0.5〜1cm伸ばします。

4. まつ毛が下がらない、マスカラの塗り方
マスカラを一度に塗ると毛先が重くなり、カールが下がることがあります。「エクステンディッド プレイ ギガブラック ラッシュ」をまず上まつ毛の根元だけに入れて乾かし、その間に下まつ毛へ。「根元にギザギザとして、スッと抜く」のがポイント。上が乾いたら、もう一度根元から毛先まで塗ります。最後に、パレットのゴールドをアイホールのいちばん高いところに縦に入れると、立体感が出ます。
5. 集中して寄り過ぎない、離れて全体を見る
デモ後、メンバーはペアで相互メイクに入ります。山田さんがモデルの左目でデモをしたので、メンバーも左目から始めようとしました。すると「右目から始めたほうが、左右合わせやすいと思います」とアドバイス。モデルの椅子を引いて、回り込んで正面から見る位置を作る。デモでは分からないことを、山田さんはメンバーの間を回って伝えました。

眉の生え方はそれぞれ違います。まっすぐな眉や毛が長い眉のメンバーには「難しいよね」と声をかけ、眉がしっかりある人にはペンシルではなく薄い色のパウダーをすすめました。具体的な改善点は伝えつつも、「山田さん、全部褒めてくれる!」とメンバーたちは声を弾ませます。残り5分と告げられると、「ヤバっ」という焦りの声も上がりました。

総評で山田さんは「皆さんタッチが繊細で速い。感激しました」と話し、集中して寄り過ぎないこと、一度離れて全体を見ること、正面からも確認することを伝えました。

上地めいみさんは「いちばん難しい眉の描き方を、幅の測り方から、その人に合う描き方まで学べました」、猿田真穂さんは「もともと眉が苦手なパーツでしたが、描きやすくなりました」と話します。自分にするのと人にするのは違いますか、と聞くと、「全然違います」と即答しました。

授業のあとも、「M・A・C」への就職を強く希望する上地さんは、山田さんに質問を続けていました。ビューティーアドバイザーになるためにはブランドや製品への愛だけでなく、その良さを正確に伝えられる技術とコミュニケーション力が要ることなど、具体的なアドバイスを得ていました。

【PROFILE】
山田 昌美(Masami Yamada)さん
「M・A・C」ナショナル アーティスト
Instagram:@masam1101(https://www.instagram.com/masam1101/)/TikTok:@masam111.y(https://www.tiktok.com/@masam111.y)
質感で魅せるメリハリメイクでライフスタイルをより愉しくする為のコーディネートを得意とする。ソフトなカラー使いや、トレンドを日常に取り入れたメイクアップに高い評価を得ており、洗練された仕上がりが特徴。
2008年からM・A・Cに在籍し、ファッションブランドのセミナー講師や東京ファッションウィークのバックステージを手掛ける。M・A・C公式インスタグラムのコンテンツディレクション、ライブコマースなどで幅広く活動。
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